頭部・頸部

2009 年 6 月 26 日 · Filed in ◎お役立ち情報, スポーツ医科学

スポーツ障害-外傷と障害-

ア 脳震盪

(症状など)
  • 頭部を打って一時的に意識の無くなった状態を脳震盪といいます。脳震盪はしばらくして意識が回復、その後は後遺症を起こさず元通りもなります。しかしながら頭を打って脳に傷ができたり(脳挫傷)、脳の中に出血が起こっている(外傷性脳内出血)時にも脳震盪と同じように意識が一時的に無くなり、やがて回復することがあります。
(対処・処置法)
  • 脳震盪といって軽く考えていると、実は脳挫傷や脳内出血があり取り返しのつかなくなってしまうこともあります。始めに意識を無くした子を観察して呼吸が荒かったりけいれんを起こしてる場合には、直ちに救急車の出動を要請してください。それほどでないときでも安静にして病院へ連れていってください。
  • 病院ではCT、MRI検査で脳に傷や出血があるかどうかわかります。一時的な意識消失、つまり脳挫傷であればしばらく安静にして帰ることができます。脳に障害がある場合は、運動はしばらくの間無理でしょう。練習復帰には専門の先生とよく相談してください。
(予防法)
  • 頭部打撲による脳震盪、頭部外傷の予防法として、なによりもヘルメットやヘッドギアなどの防具を必ず着用することです。また粗暴なプレーも事故のもとになるので、ルールを守ったプレーを行うことも事故の予防には大事なことです。

イ 頚椎損傷

(症状など)
  • 背骨の間には脊髄という大事な神経(中枢神経)が通っていて、脳からの指令を手足に伝えたり、逆に手足で感じたことを脳に伝える(もちろん他にも働きはありますが)という重大な役割を担っています。そのため、堅い背骨に守られています。特に首の部分の脊髄を頚髄といいますが、頸椎を損傷すると多くの場合、その中を通る頚髄に傷を付けてしまいます。そのため、骨がくっついても、その後にいろいろな不自由が残ってしまうのです。中枢神経と呼ばれる脳や脊髄は再生しないと言われています。
(対処・処置法)
  • 損傷の程度は、受傷時の状態と初期の取り扱いで決定されてしまうため、脳震盪など意識障害等が見られる場合は、すぐに体や頭をゆすったりしないで症状を見極めることが重要です。