救急処置RICE

2009 年 6 月 26 日 · Filed in Let's 体力づくり, ◎お役立ち情報

スポーツに限らず日常生活の場面でも怪我をした場合、医療機関に見てもらうまでに、まず、現場で救急処置を行うことが大切です

 スポーツ活動時に限らずに日常生活の中でケガが生じた場合は、早期に医療機関で診察・治療を受けることが大切です。また、適切な応急処置により、症状の悪化を防ぎ、競技復帰を早めることができます。自己判断による処置だけで終わらせるとケガの後遺症につながることもあるので、ケガの程度を確認するためにも医療機関での診察は重要です。

 応急処置の大切さを理解しても、実際のスポーツ活動現場に応急処置に必要な物品が揃ってないと意味がありません。また、日頃から慣れ親しんでいる練習場・試合会場よりも、遠征試合や合宿など、普段とは違う環境でのケガや病気への対応で困ることが多いと思います。

 更にスポーツ現場では、熱中症や頭部外傷、止血処置が必要となるような創傷を含めて、直接生命に係わるような事故やケガが発生し、そのための救急処置が必要になることもあります。

 このように広くスポーツ現場で起こる外傷や傷害に対し、現場で可能な応急処置(RICE処置)とそのために必要と思われる備品などについて説明します。

RICEの意味
  • R=REST・・・・・・・・安静(患部を動かさないということ)
  • I=ICE・・・・・・・・・冷やす(氷などで冷やす)
  • C=Compession・・・・圧迫(患部を圧迫する)
  • E=Elevation・・・・・・高挙(患部を心臓より高く挙げておく)

1.Rest(安静)

ケガをしたら、すぐ運動をやめてその部位を使わない(動かさない)こと。これが大前提。I・C・Eの期間だけこの安静を行えばよいというのは誤解であるということ。患部が徐々に回復してリハビリテーションが始まっても、この安静は延長線上にあると考えるのが大切です。特に、リハビリテーションが始まると、がんがん運動をやりすぎて(本人はリハビリのつもり)かえって患部を悪化させたり、回復を遅らせる例がけっこうあるのです。で、ケガの回復段階でどういった運動をどの程度行うか?(リハビリテーションの内容)ということは、専門家(理学療法士)の指示を受けましょう。

2.Ice(冷やす)

氷冷、これをアイシングといいます。この氷冷をすることにより血管が収縮して、浮腫(腫れ)や炎症が抑えられるのです。冷やすためには、いろいろな物があるが一番いいのは氷。まずは、この氷でアイスパック(ビニール袋に氷を入れて真空状態にしたもので十分です)患部を冷やすことから始めます。

  • タオルや布を患部に当てアイスパックを置く。あるいは伸縮性バンデージを巻いた上にアイスパックを置く。(直接皮膚にアイスパックを当てて冷やさない):氷を、直接皮膚に当てると凍傷をおこしたり、そこの部分に水疱を形成したりする。
  • アイスパックを置いた上からさらに弾性バンデージで巻く。
  • 1 回のアイシングにかける時間は15〜20分程度。その後、5〜10分アイスパックをはずして、再びアイシング。ケガの直後は、これを繰り返し2〜4時間行う。1回のアイシングで終わってしまうと、反射性の血管拡張が起こり、それによって腫れを増大させたり、皮膚温を下げるのを妨げたりすることがあるので注意してください。
  • 感覚が消失した時点でアイシングは終了ですが、その状態にたどり着くまでにはおよそ15〜20分必要です。但し、冷却する部位ごとで反応が異なりますから 15〜20分以内でも感覚が消失した時点で終了してください。
  • その後は2〜3日間くらいアイシングを繰り返すのがよいとされます。怪我の程度によらず医療機関での診察をお勧めします。

3.Compression(圧迫)

圧迫は腫れを抑える。弾性バンデージなどで患部を巻き圧迫します。
これで、注意しなければならないのは、圧迫しすぎないことです。圧迫した患部から先への血が行かなくなることがあります。血行が止まると、しびれ、ケイレン、痛みがあります。
圧迫をする方法には、アイシングと同じように、20〜30分間ぐらい圧迫を行って5〜10分間解放するというやり方があります。解放しない場合は、患部から先の方(足関節の場合、足先)を見てうっ血していないか、正常な感覚があるかなどを定期的に確認することが大切です。

4.Elevation(高挙)

心臓より高く挙げることで、重力の影響により、腫れや出血を引かせることができるのです。なにより、安静にして挙げてやると、ケガ人が安心して楽な気持ちになります。